塵芥録

思っていることをうまくことばにしていきたい

院試の口述試験が終わった(ダブルミーニング)

 書けば多少は気が楽になるかと思って書きます。

今日は院試の口述試験があった。うちの大学は筆記試験合格者のみが口述試験を受けられるシステムなので、実質二次試験である。事前に提出した課題論文について試問するのが主な試験内容だった。

結論から言おう。本当に最悪だった。質問してきた四人の試験官のうち最初の三人についてはなんとか乗り切ったが、最後の試験官への応答は目も当てられない悲惨さだった。まず質問の意図と意味を十全に理解できない。当然応答もしどろもどろとなり、意味をなさない単語の羅列となって口からこぼれ出てくる。同じ単語を繰り返すようになる。これじゃまずいと思って黙る。静寂の時間が長引いていく…と、こんな具合に次々悪い方向へ転んでいき、最終的には「これからしっかり考えてください(笑)」と切り上げられる始末。卒論の主査だった先生も苦笑していた。自分の無能さが露呈されているようで、それを取り繕ろおうとして結局更に醜態を晒すばかり。哀れを通り過ぎて滑稽ですらある。

こうなった原因は畢竟勉強不足と論理的思考力の欠如という点に尽きるのだが、よしんば受かったところでこの程度のレベルの内部生が大学院に進学してよいのだろうかという疑念も頭をもたげる。院試が院での学問的生活に耐えうるかどうかを量る知的耐久度試験であるとするならば、まちがいなく全受験者の中で自分は脆弱度第一位であろう。進学するだけの能はもたず、かといってここまできて今更退路はない。いったい自分はどうすればいいんだ?文系既卒とかシャレにならないぞ…

 

ああ思い返すだに恥ずかしい、慚愧、慚愧、慚愧、今自分を占めることばはこれを除いて他にない。安易に院進を選択したのがそもそもの間違いだったか?自分は学問をすることに耐えられるのか?逡巡してもどうしようもないことは端から承知だが、これからのことを思うと不安しかわかない。

とにかく院試の日程はすべて終わった。結果を待つのみとなったので落ち着く時間はある。口述試験のことを忘れるための時間が、今はひたすらに欲しい。